2012
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人口43.7万、神奈川県藤沢市の代表駅で、東日本旅客鉄道のほか小田急電鉄江ノ島線、江ノ島電鉄線の3線が連絡するターミナル駅。駅の開業は1887(明治20)年、官設鉄道の駅として。江ノ電駅の開業はその15年後の1902(明治35)年。小田急はさらに下って1929(昭和4)年のことである。関東大震災で倒壊した初代駅舎は翌年、新駅舎として生まれ変わった。現在の橋上駅舎となったのは1980(昭和55)年で、それ以前に少し離れた場所にある江ノ電駅はすでに1974(昭和49)年に駅ビルに移転、高架駅となっていた。
駅北側には市役所、税務署、簡易裁判所などの行政機関があるが、駅前にはさいか屋、ビックカメラなどの商業ビルも構える。北に進むにつれやや丘陵地となり、住宅が増えてくる。藤沢宿の中心地は南の海沿いだったので、いま駅のある場所は当初はあまり賑やかな場所ではなかった。
【最新】駅西側300mほどにある踏切。JRの引上げ線に
かぶっていて、朝、当駅始発の電車が入線すると
踏切は使用できなくなり、7:20より7:50まで
閉鎖される。
駅南側はいわゆる「繁華街」。駅前から放射状に道路が伸びてやや不便。東急の日吉駅西口同様、渋滞の起こる原因のひとつになっている。南側のやや離れた駅ビルに江ノ島電鉄の駅があるが、ペデストリアンデッキで連絡し、駅ビル内を抜ければ雨に濡れることもない。
改札口は橋上駅舎中央の1ヶ所。そのぶんコンコースは広く取られ、朝夕のラッシュに対応する。次回紹介するが小田急駅と接続する跨線橋上に連絡改札があり、JR/小田急の乗換客の多くがこの改札を利用する。JRの一日の乗車人員は108,873人(2019)で、JR東の駅では33番目に多い。32位が町田、34位が千葉で、いずれも複数の路線が乗り入れるターミナル駅だ。
ホームは島式ホームが2本で2面4線だが、1,2番ホームは貨物線にホームを設けたものであり、朝夕のライナー系の速達列車が発着する。ライナーは2021年3月より特急「湘南」として運行されている。
次駅は3.7km先に辻堂。写真左側(南側)よりスイッチバックで2方向へ分岐する上り方面(相模大野方面)への青い鉄橋がJR線を跨いでオーバークロスするのが見える。
次駅は4.6kmで大船。鎌倉市/横浜市となる。今年2月、この先約2kmの、旧湘南貨物駅跡地に新駅を設置することが正式に決まった。名称はまだなく、「村岡新駅」と仮称で呼ばれる。
【東日本旅客鉄道 東海道本線】 東京--有楽町--新橋--浜松町--田町--高輪ゲートウェイ--品川--大井町--大森--蒲田--川崎--鶴見--新子安--東神奈川--横浜--保土ケ谷--東戸塚--戸塚--大船--藤沢--辻堂--茅ケ崎--平塚--大磯--二宮--国府津--鴨宮--小田原--早川--根府川--真鶴--湯河原--熱海--(函南)