(仮)金沢八景

横浜市金沢区に所在。 横浜シーサイドラインの駅。 ただし当時は仮の駅。 2019年に150mほど延伸し京急駅と接続がかなった。

鎌倉時代、北条政子が創建した 琵琶島神社が浮かぶ平潟湾に並行して駅は設置されていた。

多数のボートが係留されている平潟湾。軌道は90度の円弧を描き、当駅に至る。左後方の小山は野島公園。

地上の出入口。これと別に京急金沢八景駅と連絡する歩道橋のような連絡通路があった。現在は工事が進み撤去されている。

2017それから5年がたち・・・。 軌道はすでに 京急駅付近まで延伸工事が済んでいる。 左の工事中のビルのあたりには 通称「金沢八景ビル」があったが、 2016年に解体された。1967年竣工、 外壁には池田満寿夫、靉嘔による デザインのレリーフが聳えたち、 八景のランドマークとなっていた。

一日の乗降人員は17,309人(2021)。 京急駅との統合前は15,583人(2018)。 

改札内。長い通路の途中にはトイレも。なるほど「仮」という雰囲気。しかし開業は1989年だから、仮営業の期間はじつに30年近くにも及んだことになる。

ホームは他駅同様フルスクリーンタイプのホームドアが設置されている。しかし当駅のみが単式1線の構造。

そもそも仮駅設置となった理由は、京急駅周辺の用地買収が難航したため。開業が2年遅延し、暫定的に仮駅での開業を迎えた。1989年のこと。

八景島、新杉田方向を見る。「金沢八景」と謳われた美しい海岸線の風景を辛うじて残す。