2012
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駅名標
神奈川県鎌倉市の所在。東日本旅客鉄道・横須賀線の駅。開業は1927(昭和2)年、仮停車場として。1930年に駅に昇格。現在の駅舎はこの頃に建てられたもの。円覚寺の境内を線路が横切り、明月院はアジサイが見どころ。お洒落なレストランに寄るもよし。いかにも古都といったたたずまいは、映画の舞台にもなり、訪れる多くの人々を魅了する。
小津安二郎監督作品 「麦秋」は当駅周辺が舞台。
駅舎・駅前のようす
昭和初期に建てられた現駅舎は今なお現役。関東の駅百選の選定駅で、選定理由は「古都鎌倉にふさわしく、静かで素朴な駅」。円覚寺、建長寺、明月院、ハイキングコースなど、市内中心部よりむしろ観光資源は豊富。当駅で下車し鎌倉散策、その後鎌倉駅周辺の市街中心部へ向かうのが鎌倉観光の「王道コース」か。
駅開業は1927年で、この駅舎は仮乗降場より駅に昇格したその前後に建てられたものか。
【最新】駅前の道路は県道21号。この道路直進、
北西に進むと小袋谷。海軍将校の自宅が多かった。
【最新】駅前。駅背後は円覚寺で、
当駅の敷地も一部が円覚寺内にある。
今は都内から至近のレジャースポットの面も。若い女性の姿も目立つ。
改札口
駅舎のあるメインの西側改札と、下りホームへの構内踏切を渡った直後の東側の臨時改札がある。東改札は終日利用できるが、入場はICカードのみ対応。また通学客「専用」の出入口もある。
一日の乗車人員は 8,771人(2019)。 改札外から改札口。
改札内より撮影。通勤客も けっして少なくない。
東口改札は臨時扱いだが終日利用可能。ICカードなら入場もできる。2014年にこちら下りホームは久里浜方にスロープを設置、大船方に7m延長。
【最新】もうひとつの臨時改札が下りホーム中ほどに。
大船高等学校専用とされているが、誰でも利用可能。
改札内を進みホームへ
改札を抜け、直結の上りホームへは階段を、下りホームへは構内踏切を経由する。ホームへは久里浜方に偏って設置された駅舎と踏切を使うため、大船方先頭には延々とホームを歩いて到達する。
駅舎内よりホームへ。 こちら上り1番線ホーム。
駅が設置されてもうすぐ100年。鉄道自体の歴史だってまだ150年程度だから、当駅の歴史も決して浅からず。
久里浜方の構内踏切を下り線の降車客が渡る。正直、いろいろ不便な駅だが、ここに住む方々は気にも留めない様子。これが鎌倉。
ホーム(相対式2面2線)
直線に延々と続く細いホームの有効長は15両分。写真当時の2012年では大船方(とくに上り方面)は上屋がかかっていないが、現在は2番ホームの大船方の一部除き屋根で覆われるようになった。
ホームは相対式2面2線。こちら2番ホーム下り久里浜方面、向かい1番ホーム上り大船方面。ホーム中間部より久里浜方向。
2番ホーム大船方ホーム端近くより駅舎、久里浜方向を見る。
1番ホーム久里浜寄りから大船方向を見る。
1番ホームの構内踏切すぐ、久里浜方を向かいの2番ホームより。
上り大船方面
次駅は2.3kmで大船で、路線の正式な起点。
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下り久里浜方面
次駅は2.2kmで鎌倉。この2.2kmはぜひ、歩いて散策してみるのがいいだろう。自分の目で見て確かめ、体感すれば、また違った鎌倉を知ることになる。
久里浜方ホーム端の構内踏切付近。上り電車がホームに入線。
【最新】久里浜方面を撮影。右は白鷺池。
霊験あらたかって感じの池。
空中写真より
1946(国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス USA-M46-A-7-2-35を加工)小津の「麦秋」の公開が1951年。いちばん近い1946年の写真を選んだ。駅北方の高野台の住宅地は、かつて棚田のような農耕地だったようだ。
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